多様な教育環境と豊かな体験プログラムを通して
国際社会のリーダーとして活躍するための
コミュニケーション力と課題解決能力を育む

広尾学園小石川中学校・高等学校

「自学創造」を実現するきめ細かな教育プログラムを実践

広尾学園との教育連携によって、2021年に新たに共学校として生まれ変わった広尾学園小石川中学校・高等学校。「自律と共生」の教育理念のもと、広尾学園のプログラムとシステムを積極的に取り入れ、同等・同質の教育を実現している。2024年からは完全中高一貫校となり、6年間を通したカリキュラムも整った。次なる進化の道筋を、教頭の遠藤賢先生と広報部統括部長の池田雄斗先生に伺った。


教育連携の強みを授業や進路指導に生かす

―広尾学園との連携はどのように行われていますか。

池田 教員の合同研修を年に3回実施しています。模擬授業を通してそれぞれの学校の教員が培ってきた知見やスキル、ノウハウを共有し、教育力を高め合うことが狙いです。また、大学受験についての情報交換も行っています。本校は広尾学園小石川として開校してまだ5年ですから、進路指導において広尾学園のデータを参考にできる点はとてもありがたいですね。

遠藤 年間を通して実施しているキャリア教育プログラムの多くは、広尾学園と合同で行なっています。「広学スーパーアカデミア」という最先端の研究者やジャーナリストなど第一線で活躍する方々を講師に招いての講座は、1年間を通じたキャリア教育の総決算的な位置付けです。

―御校独自のプログラムにはどういったものがありますか。

池田 以前からの取り組みとして、文教地区の地の利を生かし、東洋学専門図書館・研究機関である東洋文庫との博学連携教育や、東京藝術大学でのアート体験ワークショップ、東京都立産業技術高等専門学校でのロボットプログラミング講習などを実施しています。昨年は新たに、環境やエネルギーに関する先進的な取り組みを学ぶために、デンマークとスウェーデンを訪れ、バイオガス工場見学やスーパーの環境対策を学び、現地の高校生とのディスカッション行う「北欧体験プログラム」を行いました。また、持続可能な農業を目指して新潟県新発田市が取り組んでいる「オーガニックSHIBATAプロジェクト」のスタディツアーにも参加しました。いずれも関係各所から本校へ参加のお話をいただいたものですが、生徒や保護者の方の参加意欲が高く、本校が大切にしている「本物に触れる」豊かな体験を通じた学びは、生徒や保護者の方にも求められていることを感じました。今後もさまざまな機会を提供していきたいと思っています。

遠藤 賢 先生

体験により興味関心を広げ自ら学ぶ姿勢が定着

―広尾学園小石川となってから、合格実績が着実に伸びていますね。

池田 2021年に高校入学で入った1期生以降、本校の合格実績は国公立大学や早慶上理ICU等の難関私立、医歯薬学科でいずれも大きく伸びています。なかでも海外大学合格数は、以前は0でしたが1期生で23、2期生で35と飛躍的に増えました。しかもオランダのライデン大学やカナダのトロント大学、イギリスのインペリアル・カレッジ・ロンドンなど、世界のトップクラスの大学にも合格しています。来年度は中学入学の1期生が大学受験となるため、さらなる合格実績を期待しています。

―合格実績のほかに、広尾学園小石川ならではの教育の手応えはありますか?

遠藤 学外のコンテストなどに積極的に参加する生徒が増えています。たとえば、昨年度は「X PRIZE Showcase」という人類が抱える課題解決のための革新的な技術開発を促進する競技会で、本校の生徒のチームが最優秀賞を受賞しました。秋にはアメリカに渡ってプレゼンをする予定です。生徒たちはさまざまなコンテストやコンクールに積極的に参加するなど、挑戦するマインドが育っています。また、数多くの体験プログラムを通じて、学びたいことに対して意欲的に取り組む姿勢が身についているのではないでしょうか。

池田 新入生のオリエンテーション合宿での個人目標の発表を皮切りに、本校では授業や学校行事で自分の意見を発表したり研究内容をプレゼンしたりする機会が多数あります。こうした経験を重ねることで、何事にも臆することなく挑戦する精神が身に付くのだと思います。失敗してもそれを糧に次のステップへと進む柔軟な強さは、本校の教育の重要な成果だと思います。

池田 雄斗 先生

生徒とともに進化し成長していく学校

―昨年完成した新校舎について教えてください。

遠藤 本校の敷地の中央に位置する新校舎は、昨年12月に完成し、今年から本格的に活用しています。多目的ホールやラーニングコモンズ、テラス、カフェテリアなどがあり、とくにカフェテリアは生徒たちに大人気ですね。のんびりくつろぐ生徒もいれば、勉強をする生徒、友達とおしゃべりする生徒などもいて、誰もが快適に過ごせるようにお互いに配慮し合う姿も見られ、「自律と共生」の精神を感じます。校舎内の各所には図書室とは別にテーマ別のライブラリーを設け、生徒たちがいつでも本と出会えるようにしていますから、興味関心を広げる場にもなってほしいですね。

―最後に受験生と保護者へのメッセージをお願いします。

遠藤 保護者の方から、入学後にお子様が「大きく成長した」「何事にも前向きになるようになった」といった言葉をよくいただきます。日々の授業や学校行事、体験プログラム、友達との出会いなど、変わるきっかけはそれぞれですが、本校にはそのきっかけが多数あります。学校選びの際には、ぜひお子様の可能性、そして本校の可能性に期待していただければ幸いです。

池田 本校は、広尾学園小石川として歩み始めてからまだ5年ですが、民間企業や自治体などからさまざまなプロジェクトに声かけをいただくなど、周囲から多くの興味を持っていただけていることを実感します。本校は、新設校としてのエネルギーがある学校です。学校としても次々と新しいことにチャレンジして成長をしていきます。学校と共に成長していくことができる生徒の皆さんを待っています。

取材日:2025.9.4